Arduino

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現在自宅ではRaspberry pi3 B+をSSDでWebサーバー化して、気象ステーション2号機のデータ蓄積サーバーとして稼働させています。
SSDはmac bookより外して余っていた120GBのものをUSBケースに入れてラズパイに接続しています。
OSは使い慣れたUbuntu系で、piのARM系CPUをサポートしている軽量ディストリ・Ubuntu mateをインストール。pi 3のパフォーマンス&メモリ1GだとGUIを動かすのは無謀なところですが、SSDにしたことでオペレーションだけなら普通に使えました。
非常に順調なので宅内に設置しているセンサー類を全てこのpi3にデータ集約することにしました。

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まず、各部屋に設置している環境ロガーと放射能測定器をこのサーバーにデータ送信するようプログラムの書き換えを行い、サーバー側のPHP作成、データベースエントリー、Grafanaの設定を行なっていきます。これらを作ったのは2017年で6年も前なので、今の開発環境でコンパイルするとエラー出まくりでちょっと手間取りましたが無事完了しました。

放射線レベル移動平均

前はグラフ表示をPHPで自前で書いていたのですが、Grafanaのフレキシビリティーの高さに今更ながら圧倒されました。特にSQL文でデータを加工できるので、放射能測定結果に移動平均を計算して表示させることが非常に楽に実現できました。もっと早くSQL+Grafanaに移行すればよかった。いままでSQLをプログラミング言語として認識・作成することはなかったのですが、非常に便利なのでもう少し文法などを学習してみたいと思います。

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あと、電力消費測定システムと、PM2.5のセンサー、赤外・紫外線測定システムが残っているので順次追加して行こうかと思いますが、電力消費測定システムはpython2.0で書いていて、もう化石のようになっているのでこの際python3かC++に作り替えたほうが良さそうです。

本日8月29日発売の日本唯一のラジオ専門誌「ラジオマニア2023」に、「Chat GPTが教えてくれた〜Philips TEA5767を使用したFMステレオチューナーの製作」という自作記事を書きました。

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この記事のきっかけは、Chat GPTに「DSPラジオチップで音質の良いものはどれでしょうか?」という質問を投げたことから始まりました。Chat GPTからは3つのおすすめチップを紹介され、その中の一つがPhilips社のTEA5767でした。

当方はPhilips社のLHH500というCDプレーヤーをもう30年以上も愛用しています。またPhilipsはクラシックの名門レーベルで、バロック音楽でも数々の高音質でマニアックなリリースを行っています。(レオンハルト、ブリュッヘン、コープマン等々) そんなこともあって当方はPhilips社の製品には特別な思い入れがあり、その「ヨーロピアン・サウンド」ともいえる高品位でまろやかな再生音質の大ファンなのであります。

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そんなPhilips社が開発したFMラジオチップTE5767ですが、今まで全くその存在を知らず、完全にノーマークでした。Philips製というだけで否が応でも期待が高まります。早速調査を開始しその音質と機能を確認するために、FMチューナーを作製してみました。

TE5767はコントローラーからI2C等でコマンド制御するタイプのICで、RFからステレオ・オーディオ出力までを1チップでサポートしています。実はChat GPTの回答では本チップはDSP構成としていましたが、RFからAFの信号処理は全てアナログで行われていました。当方はアナログ構成の方が好みですし、デジタル制御可能なアナログチップということで、むしろ願ったり叶ったりです。

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記事ではハードウェアの作製方法とSeeeduino XIAO SAMD21コントローラーのプログラム(Arduino C++)の解説をしています。最後にDSPタイプの代表格である、Si473xシリーズとの再生音比較を行っています。

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はたして当方が大ファンであるPhilips社製チップのサウンドはいかに? またChat GPTの判断はどうだったのか? 結果はぜひ記事をご覧いただければと思います。

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