2008年10月11日(土)、木島ANNEX(東京・千駄ヶ谷)にて今村泰典氏によるマスタークラスが開催されました。
こじんまりした会場とはいえ朝からほぼ満員、後半には椅子が足りなくなるほどで、あいにくの天候にも関わらず予想以上の盛会となりました。
当日のプログラム
受講者 | 楽器 | 曲目 | 作曲者 |
林 良一 | ルネッサンスリュート | ケンプ氏のジグ | 作者不詳 |
坂崎則子 | ルネッサンスリュート | ファンタジア | フランチェスコ・ダ・ミラノ |
平原雅史 | ルネッサンスリュート | ファンシー(トレモロ P73) | J ダウランド |
阿矢谷 充 | ルネッサンスリュート | ファンタジア(P1a) | J ダウランド |
三瓶綾子 倉又義克 |
ソプラノ ルネッサンスリュート |
「恋人たちよ、ひとつ教えようか」 | フェラーリ |
上島剛之助 | バロックリュート | 組曲ト長調よりプレリュード、クーラント | S L ヴァイス |
佐藤亜紀子 | バロックリュート | 組曲嬰へ短調より | S L ヴァイス |
田部井まり 田部井 亮 |
リコーダー |
リコーダーと通奏低音のためのソナタハ長調、作品2-6 | マルチェルロ |
マエストロは前日までの疲れも見せず定刻前にレッスン開始。ルネサンス4名、バロック2名、通奏低音2組、計8組のレッスンは期待通り非常に濃密なものとなりました。
受講生は習いはじめて2年という方からプロ演奏家までさまざまでしたが、どのレッスンでも、生徒ひとりひとりの課題を引き出して具体的な解決策を提案するという基本姿勢は変わりません。これを8組全てに懇切丁寧に行って、まったく途切れることのない集中力には驚かされました。
レッスンの中で扱われたテーマを思いつくまま、以下に書き出してみます。
「脱力して腕の重みで弾くタッチ(これは前回の初心者クラスのレッスンでも行われました!)」
「タブラチュアから声部の繋がりを読み取る」
「不協和音から解決に向かう和声の動きに注意すれば、おのずと強弱の表情は決ってくる」
「指が届かない和音をどうやって弾くか?」
「どの音を目指してフレーズの流れを作っていくか」
「どんなリアリゼーションがありうるのか、その実践例」
などなど……
(レッスンの詳細なレポートは会報16号に掲載予定)
各人それぞれ極めて得るものが多い、充実したレッスンを受講することが出来ました。
チャイニーズ・レストランで行われたレッスン後の打ち上げでは、リュートを取り出しての試奏会に突入!
大いに盛り上がりました。
今村先生ありがとうございました!