一つ前のポストで、当方が魅力的と思うホームラジオを紹介しました。 それらの持っている特徴的な要素をサマリーすると、
- そこそこ口径のあるフルレンジスピーカーを使用
- 低音域が出ること。そのためにボックス構造や、バスレフポートを設けるなどの工夫をしていること
- ラジオなので基本的にはモノラルで良い
- 音声出力は、1〜2Wもあれば充分
- 作りや材質にこだわった、木製キャビネットを使用している。魅力的なデザインを持っている
等々が挙げられます。 Tivoli model oneがこれらの要素を持った理想に近い製品なのですが、高価なため、なんとか自作でできないかと考えていました。
ある時、フォステックス社から、「かんすぴ」というオーディオ自作愛好家向けのスピーカーキットが発売されているのを目にしました。フォステックスは、昔から自作派向けのスピーカーユニットを作っている、非常にユニークな会社です。この「かんすぴ」は、簡単スピーカーの略だと思いますが、3つのサイズの木製キャビネットと、それに適合するフルレンジスピーカーのユニットが発売されていて、ユニットを取り付けるだけで完成するというコンセプトの製品です。
木製キャビネットは、材質はさすがに無垢材ではないのですが、音響的には特性の良いパーティクルボードが使用され、木目のシートで処理されてきれいに仕上げられています。
前面にバスレフポートが設けられており、キャビネットにマッチするフルレンジユニットと合わせて音響設計がなされています。
これだけきちんと作られているのに、価格が驚くほど安く、一番小型の6.5cmのユニットを使うモデルの場合、箱が¥1500、ユニットが¥1300(各1台)となっています。
http://www.fostex.jp/kanspi/
早速購入して、組み立て、適当なアンプをつないで再生してみました。(6.5cmユニットの一番小型のもの)
普通のHiFiスピーカと遜色なく、フルレンジらしい素直な鳴りで、口径の小さいユニットなのに前面バスレフポートの効果か、低音もそこそこ出てきます。 この箱を生かしてホームラジオを作ったら、きっと良いものが出来るという確信を得ました。
大きさもホームラジオにぴったりです。 早速アンプ等の部品の選択に入りました。
(続く。。。)
Tags: かんすぴ
No comments
Comments feed for this article
Trackback link: http://lute.penne.jp/thumbunder/ホームラジオ(3)/trackback/