会報 No.40 発行

日本リュート協会は、会報NO.40(2023年2月号)を発行いたしました。

no40

 

今号は、以下の記事が掲載されています。
・「バーゼル・リュート・デイズ」現地報告 <坂本 龍右>
・「バーゼル・リュート・デイズ」に参加して <坂本 龍右>
・バーゼル・リュート・デイズ(Basel Lute Days)参加報告

~ナイジェル・ノース氏&ポール・オデット氏 マスタークラス受講記録~ <会所 幹也>
 去る2022年9月14日から18日の計5日間、「バーゼル・リュート・デイズ BaselLuteDays」 が開催されました。国際音楽学会の研究発表、第2回リュート高等教育会議とさらにはドイツリュート協会のフェスティバルを合わせた、リュ ートに関わる国際的なイベントとしては、世界最大規模のものです。
 この歴史的なイベントについて、開催地バーゼル在住の坂本龍右氏とドイツ在住の会所幹也氏の両者(どちらもマウリツィオ・プラトラ国際古楽コンクールリュート部門1位受賞)による渾身のレポートでお届けします。
 坂本氏の現地報告では、日程ごとの全プログラムについて、的を得たサマリーと坂本氏からみた見どころ・聞き所が解説されています。後に公開されるであろう講演冊子を読み込む際の非常に有効な指針となること間違いなしです。また次の「~参加して」の記事では、坂本氏の個人的な感想や期間中に遭遇した興味深いエピソードなどについて語られます。世界最大のリュート・イベントということでリュート界のレジェンド級奏者(オデット、ノース、ホピー、ベイルズなど)が一堂に会してしているのですが、ここでしか聞けない彼らの会期中に見せた逸話の数々は必読・必見です。
 会所氏のレポートでは、自身が受講したノース、オデットのレジェンドによるマスタークラスのレッスンの詳細が解説されています。日頃の悩み相談から、テクニック、楽曲分析にわたる幅広い項目についてレジェンドのレッスン内容が明らかにされています。


・スペイン巡礼旅行記 <久野 美穂>
 「聖母マリアのカンティガ」や「モンセラートの朱い本」といった、スペインの中世音楽を好む筆者は、キリスト教の三大聖地であるサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路への旅に出かけたのでした。巡礼者によって歌われ、巡礼中の奇跡を主題とした曲も多く、中世の人々が命がけで目指した聖地とそこへ続く道とはどのようなものだったのか? 現地のグルメレポートも満載のとても楽しい巡礼旅行記です。


・第39回 秋の会員コンサート報告 <小堀 聡>
 本協会では、関西を中心に西日本在住の会員が増えてきたことから、2022 年に西日本支部が設立されました。年2回、春と秋に行っている会員コンサートは、従来は東京において開催してきましたが、この西日本支部設立を機に、春は東京(首都圏)、秋は関西で行うこととなりました。本記事は記念すべき初の関西・会員コンサートのレポートです。コンサートの出演者は 12 組:17名で、そのうち 4 組は関東からも参加しており、大成功に終わりました。


・新譜紹介 <会報編集部>
一般には情報入手が難しいリュートに関する新譜をとりあげ、内容解説を加えています。全部で10枚のリュートに関するマニアックな新譜・CDを紹介しています。

・理事会からのお知らせ

・添付楽譜 <蓮見 岳人>
「ジュリオ・チェザーレ」 よりクレオパトラのアリア「Da tempeste il legno」― バロックリュート伴奏版
 ドイツ在住のリュート奏者 蓮見岳人氏による、ヘンデルのオペラ、ジュリオ・チェザーレのクレオパトラのアリアのバロックリュートによる伴奏譜です。曲目の詳細解説と共にコロナ規制の緩んできたドイツの近況についても触れられています。

・日本リュート協会会報総目次 <米田 考>
 当協会が発足して 22 年以上が経過し、会報として様々な記事を配布してきました。情報がどこにあるのかを見つけるには、なかなか苦労する分量にはなってきており、記憶だけを頼りに探すのは難しい状況になっています。そこで分類別の記事一覧・総目次を作成しました。さすがに22 年も経過すると、「こんなのが載っていたんだ ぁ!」と驚く記事も見つかります。


・編集後記 <会報編集部>

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